Tuesday, 27 July 2010

5年越しの片想い〜The Fat Duck Part 1

日本では連日猛暑が続くようですが、ロンドンは夏の勢いに陰りが見えてきました。 もう夏も終りなのかな?とちょっと悲しい気持ちになります。 

友人の1人が帰国を目の前に5年間の片想いを清算させました。World Top Restaurant の第3位に堂々と輝くミシュラン三ツ星レストランThe Fat Duckです。 かなり大金をはたいて覚悟して行かなければならない懐には痛いレストランですが、人生一回きりだし、金は天下の回り物!と言い訳を自分に聞かせながら車を走らせました(友人の車に乗っただけだけど)。


The Fat Duckはロンドンから西に40分くらい車を走らせたBrayという小さな村にある三ツ星レストラン シェフは独学で料理を学んだというHeston Blumenthal 料理は科学だ!とでも言いそうな人相です。  つい先日まで私は彼があまり好きではありませんでした。 家でテレビを見ていると彼がコメディトークショーに出ていたのですが、周りのコメディアンの早いテンポに全くついていけず画面に全然映らない 存在感が全くないのです。 それでも一生懸命話そうと嫌なちょっと緊張している彼を見てとても好感がわきました。 Gordonのように傲慢ではないのかも・・・・と。

昔の建物を改築して作られたこのレストランは見逃してしまいそうなシンプルな建物。 恐る恐るドアを押して中に入ると豪華な受付もなく、ところ狭くテーブルが並んでいます。 私達が予約した時間は12時半だったのでまだ席には余裕がありましたが2時を過ぎる頃には全て満席。  予約は2ヶ月前から受付け、オープンして暫く経った今でも週末の予約は予約受付開始直後に埋まってしまいます。 10時に受付開始され、5分後には埋まってるというイメージ。 





レストランというよりはエンターテイメント 色々な仕掛けを楽しみながら食するといったところです。 今年の7月からメニュはランチもディナーも全て150ポンドのテースティングメニュになっており、それぞれ色々な仕掛けで楽しませてくれます。 料理も確かに美味しといえば美味しいいけれど、味付けは相当濃い。  料理だけを楽しむならば150ポンドも払えばもっと美味しいレストランは沢山あります。 でもFatDuckはそこが違うのです。 ランチも最低でも4時間はかかり、五感全てを使って料理と演出を楽しみます。 


ポコポコと煙のでるドライアイスの中に・・・



Lime Grove - Nitro Poached Green Tea and Lime Mousse
抹茶パウダーを振りかけて一口で頂きます





Red Cabbage Gazpacho
Pommery Grain Mustard Icecream
ピクルスが日本の漬け物の味がして気を取られてしまいました



リステリンではありません。。。。 Oak mossのフィルム
これを口に入れて 次↓




ひやーとした湿気とこけをイメージして森に入っていって ↓をいただく



Jelly of Quail, Crayfish cream
Chicken Liver Parfait, Oak Moss and Truffle Toast
これ美味しいですがかなり塩辛いというか味が濃すぎ。 



Snail Porridge
Jabugo Ham, Shaved Fennel




Roast Foie Gras
Gooseberry, Braised Konbu and Crab Biscut
このちょっとの量がたまらなく美味しい フォアグラの下が昆布です


金箔ティーパックをカップに入れてお湯に溶かします




Mock Turtle Soup
"Mad Hatter Tea"
キノコがとってもキュート ちょっとコンソメが濃い


長くなってしまうので、今日はこの辺りで・・・続く。。。

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Thursday, 22 July 2010

The Surreal House - Barbican


ロンドンのBarbicanでThe Surreal House というエクスビションが開催されているので行ってきました。


Surreal(シュルレアリスムのシュル)とは芸術の主張/形態の一つで、日本語では超現実主義とも訳されており美術のクラスなどで触れたことのある人も多いのではないでしょうか。 やや風変わりとも取られるシュルレアリスム(超現実主義)ですが、そもそも何? と芸術を語ることは私には知識も文章力が足りなすぎますが、シュルレアリスムに属する画家はダリをはじめマグリット、デ・キリコ、エルンストなど惹かれる画家が多いです。 ダリに関して言えば小学生の頃から大好きで、大学の卒業旅行でフィゲラスのダリ美術館を訪れた時の感動は今でも忘れません。

そんなダリの作品もThe Surreal Houseにいくつか展示されています。 ダリは金儲けに取り付かれてか作品数の多い芸術家でもあるため無名の作品も多く存在しますが、代表的な作品でもあるSleepがBarbicanには展示されています。 彼の人間性や奇行などやや行き過ぎた芸術家ではありますが作品によって人々の心を掴んでいった事は確かです。 (それがまた奇行を増長させるのだろうけど) 実際彼の作品を見るととても不思議な感覚につつまれ暫く見入ってしまいます。




 写真だと暗くてみえませんが、猫を膝の上に抱いています

ちょっと怖い。。。

  

フロイトの影響を受けたシュルレアリズム (フロイトルーム)



あらら。。。 だしちゃって。。

エクスビション自体はそれ程大きくないので1時間もあれば十分見切れてしまいますが、非常に面白いです。 バービカンの温室カフェと一緒に是非訪れてみてください。


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Saturday, 17 July 2010

The Ledbury でバースデーランチ

ノッティングヒルに住んでいるときは行かなかったのに、引っ越してから昨年の9月と今年の6月と2度足を運ぶ機会があったThe Ledbury 今回は日曜日のランチということで普段よりもしっかり目のセットメニューになっており、お天気も良かったので期待度はかなり上がっていたタマさんのBDランチ。




1時の予約でお店についてみると半分位は席が埋まっていた。 BDランチなので窓側かお天気が良ければテラスでお願いしますと予約していたのに、行ってみると一番奥のキッチンとダイニングルームの間のやや落ち着かない場所だった。 席を変えてもらおうと思ったがBD本人がここで良いという事で着席したけれど、料理を運ぶスタッフが多く行き来していてなんだか落ち着かなかった。 そんな私のムッとした顔を素早く察知したお店は、すぐテーブルに飛んで来てフレンドリーな挨拶を忘れない。 そして誕生日という事だったのでソムリエも料理とタマの希望に良く耳を傾けてくれたのは心地よい。




本日のメニュが運ばれてきて色々悩むが、結局は大好きなSnailとMonkFishに。 タマはイカのリゾットとダックをメインに。 前菜が運ばれてくる前に出て来たcrispがとても可愛かった。


amuseとして出て来たHorse radish crisp



Hereford Snails in a Mousseline of Herbs with Pickled White 
Carrots,Cepe Marmalade and Roasted Oxtail Juices

Snailは大好きですが、ハーブムースがもったりしていてキレがない。 これならフランスのビストロで出て来るSnailとガーリック&パセリだけで簡単に調理されている方が好みだな。 


イカリゾット プツプツしたイカの歯ごたえがたまりません。



フォアグラから心臓まで・・ ダックのフルコースを一皿で


Baby Monkfish ちょっと身が固たく、途中でギブアップ

エスカルゴとMonkFish(日本語だとアンコウ)は好きですが今ひとつ今日の料理と私の相性は良くなかったみたい。 この魚は通常もちもち感のある身が締まった魚だけど、今回のは身が固くややぱさぱさしていてMonkFishに期待する食感が全く楽しめなかった事が非常に残念。 確かに綺麗に焼き上げられていて、ソースとマカロニとのバランスも良かったけれど基本の食感って非常に大切。  もう今日はこれでお腹一杯 ー デザートまで入るかな? とかなりダウン気味。


今日私たちのテーブルを担当しているのはオーストラリア人(名前忘れちゃった。。) タマもシェフもオーストラリア人。 そして私の動物占いキャラはコアラ〜というオーストラリアつながりで(無理矢理?) デザートはユーカリのスフレと、全くオーストラリアには関係ないけどバナナガレットを頼んでみた。

ワインを飲み終わってタイミングの良いところにデザートが運ばれて来るや、おー大きい。。。食べきれない。。。 と嘆くのは一瞬。 焼きたての熱いスフレにタイムのアイスクリームが溶け込んで行くのをスプーンで救い上げ熱冷のスフレを口に運んでみると、目が覚めました。 上手い!  そしてバナナガレットも 上手い! それ以外の言葉がありません。 本当に美味しいデザート。 今までいろんなレストランのデザートを食べて来たけれどこのデザートはこれだけ食べに来たいくらい美味しい。

Eucalyptus Honey and Gingerbread Soufflé with Thyme Ice Cream





Caramelised Banana Galette with Salted 
Carameland Peanut Ice Cream


こちらはコーヒーについて来るスイーツ ココナッツチョコレートトリュフが絶品!


正直昨年行ったときの方が美味しいと感じたのでやや残念と思っていましたが、デザートはロンドンでもトップクラスに美味しいので結局は最後大満足のランチでした。 誕生日本人がとても幸せそうだったので、それが一番大切ね。




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Saturday, 10 July 2010

Le Comptoir St Germain - 何度行っても美味しい


美味しいロンドンというタイトルのブログを書いていて、やっぱりパリは美味しい・・・って書くのも非常に矛盾していますが本当に美味しいから認めるしかない。 好き嫌いは別としてフランスの食に対するパッションと歴史に新興国イギリスが勝てるはずがない。   
Bread&Roseに続き、何度いっても大満足するのが昨年のブログでも紹介したLe Comptoir St Germain

これぞビストロ!という定番の料理ばかりだけれどそこがまたいいのです。 日本でもロンドンでも創作料理とかフュージョンというのが多いけれど落ち着くのはどういうものが運ばれてきて、ああいう味で・・・・と想像しながら、運ばれてきた料理に 「そうそう これが食べたかったの!」とマッチしたとき本当に幸せな気持ちになります。   今回もまた同じお店で同じようなものばかり注文してしまったけれど、どれも納得大満足。
朝食に普段あまり食べないオムレツを食べてしまったので狙っていたローストチキンは諦め、サラダなど軽めの物を4人で分け合うことに。 あまりお腹空いてないな〜 といいながら、食べ始めると食べれる自分が怖い〜のではなく美味しいから自然とお腹がスペースを作るのです。 体は素直ですね(笑)
中でも特にお勧めは:


ニース風サラダ 程よいドレッシングと上質のツナ 


フォアグラトースト 

メニューには同じようなフォアグラトーストが2種類あります 今回は下のフォアグラトーストを頼んでみました。 基本同じですが上のは四角いトーストパンにフォアグラが乗せられてるのに対し、下のはサワーブレッドのカリカリトーストにフォアグラが乗せられています 個人的には今回頼んだ方が好きですが、トーストが硬くて矯正中には厳しかった)


ガーリックのきいた熱々のエスカルゴ 






そしてこのオレンジ オレンジフラワーウォーターがかかっており爽やかそのもの。 別に注文したコーヒー味のクリームブリュレとのコンビがまたお互いの良さを高めあってます。
今回も豚マークのグラスを追加で購入しようと思っていたのですがなんと売れ切れ。 また来く言い訳ができました♪



それにしても隣で1人で座っていたおじいさん ロゼのカラフェでお気に入りの料理に幸せそう。 1人できてもあんなに幸せそうに食べている彼を見て映画ラタトゥユに出てくる偏屈評論家の最後のシーンを思い出しました。  1人だから寂しいのではなくって、1人だからといって殻に閉じこもっている方が寂しいですね。 


パリに行ったら是非試してみてください。 


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Sunday, 4 July 2010

美味しいパリ〜Bread&Rose

サマーセールが始まったばかりのパリで週末を過ごして来ました。 私はあまりファッションには興味ない方だと思っていたのですが、イブサンローランのハイヒールに人目惚れ。 欲しいけど消して安くないし、他にも欲しいものが出て来そうなのでとりあえず一休みの為に入ったカフェがとても美味しくて2日続けて行ってしまいました。 イギリスの美味しくないバケットに慣れてしまったのでこんなに感動したにも関わらず、実はパリではなんて事ないバケットだとおもったのですが実はとても人気のあるベーカリーだったようです。 

Bread&Roseリュクセンブール公園近くにあるBIO(オーガニック)ベーカリー&デリ。 日本の雑誌などにも多く取り上げられているので、多くのブログでコメントされているので知っている方も多いのでは? サントノーレのエルメスの裏にもカフェがあるのでショッピングの合間に一休みするには最高のロケーション。 


12ユーロもするけれど大満足のアイスティ お薦め


バターたっぷりにさらにバター!!



Selection of house made salads
いくらでも食べれそうなバケット

トマト、茄子、パセリとハモスを綺麗に並べて、美味しいバケットとシトラスフルーツたっぷりのアイスティがあれば素敵なサマーパーティーが出来そう。


ロンドンも美味しいお店が増えて来たけど、やっぱりパリには負けるな。


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